夕飯の支度、お風呂の準備、ちょっと休憩したい時間…。
そんなとき、ついつい手を伸ばしたくなるのがテレビやYouTube。
子どもが夢中になっている間に、家事がサクサク進むのは正直とても助かりますよね。
ただ夢中になりすぎてしまい時に親の悩みの種になることも。
「もう終わりだよ」と声をかけても
「あと1本だけ!」「お風呂やだー!」
ひどいときは完全シカトなんてことも笑
「これでいいのかな?」と悩んでしまうこと、ありませんか?
「延長戦」その心理
「この動画見たら終わりね」
「8時には消そうね」
そう伝えると、子どもは一度は「わかった!」と快く返事をしてくれます。が…いざその時間がくると、
「もうちょっとだけ!」
「これで本当に最後ー!」
…気づけばズルズルと延長戦へ。
これらはただの“ワガママ”ではなくて、子どもなりの心理が働いていることもあるんです。
◆「今、楽しい」がとても強く感じられる
子どもは大人よりも「今この瞬間の楽しさ」に気持ちが引っ張られやすい傾向があります。
だから、どんなに前もって約束していても、「あと少しだけ見たい!」という気持ちが強くなってしまうのです。
◆やめどきが分からない
「我慢」する自制心や時間の感覚がまだ発達段階にある子どもにとって、“やめる”という行動は、実はかなりハードルが高いこと。
特に、ストーリーが続いていたり、お気に入りのYouTuberが話しかけてくるような動画は、「今切ったらもったいない!」という気持ちが勝ってしまうのも無理はありません。
(自分が子供の頃もそうだったような気もします…)
見せない選択肢はあるのか
「そもそも、最初から見せなければいいのでは?」
そんな風に思ったこともあります。確かに、まったく見せなければ「延長戦」に悩むこともないし、感情の起伏に付き合うことも減るかもしれません。
でも個人的には、テレビやYouTube自体を“悪者”にするのではなく、子どもとどう向き合うかを考えていきたいなと思っています。
知識を広げたり、興味を深めたり、笑ってリラックスしたり――
上手に使えば、とても有意義な時間になるのもまた事実です。
やっぱり必要なんですよ…
時間を守るのが難しいなら、こんな工夫を取り入れてみるのもアリかもしれません。
◎ タイマーを使って視覚化
「あと5分」を時計で示すより、タイマーのカウントダウンのほうが、子どもにとっては実感しやすいです。実際に我が家では「学習タイマー」を使用する時もあります。子ども自らの手で時間をセットさせる事で時間の意識を持ってもらう練習をさせています。
「学習タイマー」は小学校・中学校になっても活用する場は大いにあると思います。
◎ “終わったら〇〇しよう!”と切り替えの先を示す
「動画が終わったら、お風呂であわあわ遊びしよう!」など、やめた後に待っている楽しいことをセットにすると、気持ちが切り替えやすくなります。
◎ 子どもと一緒にルールを決める
一方的に「今日は30分!」ではなく、「どうやったら気持ちよく終われるかな?」と一緒に考えることで、納得感もUP。
まとめ
「やめられない…」「また怒っちゃった…」
そんな毎日でも、子どもなりに“見たい気持ち”と“ルール”の間で揺れているのかもしれません。
大事なのは、その気持ちに気づいて、寄り添いながら導いていくこと。
そして親の側も、自分を責めすぎず、柔軟にその日のバランスを取っていくことだと思います。
たまにですが、Youtubeを見ながらもリビングにある時計をチラ見している娘を見たときは「成長しているんだなぁ」と感心しました。
今日がうまくいかなくても、また明日がある。
親子で“いい距離感”を探していけたら、それで十分だと思います。
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